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2021.02.05(金)

乳幼児期の食事 スプーンから箸への移行について

0歳児クラスのお昼前の様子です。

自力で椅子に座れるようになり、テーブルについて食事をとります。

離乳食から普通食になり大人に食べさせてもらっていた食事も、テーブルにスプーンが用意されると手づかみ食べと併用し、自分の手でしっかりと握りしめてこぼしながらでも食べ物を口に運んでいきます。

スプーンに興味を持ち始めた最初の頃は振ってみたり落としてみたりして遊んでしまうこともありますが、子どもなりにスプーンがどういうものなのかを確認しているようです。
最初にスプーンの柄を上から鷲掴みに持つ「うわてもち(上手持ち)」はごはんやおかずがうまくすくえなかったり口に運びづらかったり、途中で遊び食べがメインになりがちです。そういう子どもには保育士が介助しながらみんなと一緒のペースに近づけていってあげます。

1歳児クラスの子ども達、じょうずに「うわてもち」で給食を食べます。大きく口を開けてスプーンを運び、口を閉じて平行に口元から抜き取りしっかりとモグモグして満足したお顔が表れます。下から握る握り方は、肘が体にぶつかったり手首の回転が逆になるなど食べにくい操作になり、正しいスプーンの持ち方に移行する時に直しにくくなります。

2歳児クラスの子ども達になると「えんぴつもち」を習得していきます。「えんぴつもち」は中指でスプーンの裏側を支え、親指と人差し指の3本の指で持ちます。活動の中でハサミやクレヨンを使っているうちに指先の力のコントロールも出来るようになり、「えんぴつもち」もスムーズに持てるようになります。この持ち方が正しく出来ていればお箸や鉛筆が上手に持てるようになると言われてます。

もう少しでお箸を持つことが出来そうな子どもはスプーン・フォークを自由自在に操り、ご飯粒や細かく刻んだおかずも残すことなく綺麗に食べきります。

めぐみナーサリースクールではお箸への移行を指導してませんが、ご家庭でお箸を使って食事をし、園の給食でもお箸を希望する子どもに使用してもらいます。子どもの機能や経験が十分でないうちに持たせるとじょうずに持てずイライラしてしまい、正しく持つことを諦めて「握り箸」になりがちです。一度ついてしまった間違った持ち方の癖はなかなか直しにくいのでスプーンに戻してみることも必要だそうです。

3歳児~5歳児クラスはお箸を使う子どもとスプーン・フォークを使う子どもと混在しています。縦割りクラスになりますが、共通する食事のマナーとして、

①片手はお膝の上に置かない。

②からだを前に向けて姿勢よく食事をする。

③お茶碗を持って(持てない場合はお皿の端を支えて)食べる。

④お口の中にごはんが入っている時お話はしない。

⑤食べこぼしは自分で始末する。
等、みんなが出来る事を習慣としています。

1日の中の楽しい食事時間ですが、今は大きい声を出さずに静かに給食を食べている子ども達です。