ニュース&ブログ

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2020.10.06(火)

子ども達から食育を通じて食に関わる様々な事への興味・関心を引き出すことを大切にしています。

食べることは生きることの源であり、心と体の発達に密接に関係しています。乳幼児期から発達段階に応じて豊かな食の体験を積み重ねていくことにより、大人になっても健康でいきいきとした生活を送ることができるのです。食事は空腹を満たすだけでなく、人間的な信頼関係を生み、楽しく食べる体験を通して食への関心を育んでいきます。

 

【人とのかかわり】

1歳以上の子ども達は保育士と一緒に給食を食べます。大好きな友達と保育士が一緒に美味しそうに食べているのを見て、苦手なものにも挑戦しようとします。大人や友達と食事の時間を共有することが人とのかかわりを広げ、愛情や信頼感を育みます。

 

【自然とのかかわり】

身近な動植物との触れ合いを通していのちを大切にしようとする気持ちを育みます。カタツムリやカブトムシを飼育し、身近な小動物に対する親しみを伝え合い共感し合います。野菜などを栽培・収穫しそれを食することにより自然と食事、いのちと食事のつながりを発見していきます。

 

【食事の姿勢】

食事の際、姿勢が正しくないと集中できなかったり、食事に興味が沸かなくなります。子ども達の体の大きさは様々で、テーブルについた時の姿勢もそれぞれになるため、次のようなことをチェックします。

①椅子の高さが合っているか

②椅子の奥深くまで座って背筋を伸ばせているか

③足がぶらぶらしていないか

このような事を基本としてクッションマット等を利用しながら調整し、子どもにとって一番安定した姿勢を保ちやすくしています。姿勢よく食事をすると噛む力が上がるだけでなく、消化吸収も進みます。

 

【食文化との出会い】

人々が築き、継承してきた様々な食文化に出会い、地域の名産品を生かした料理を体験することにで、伝統的な食事や日本特有の文化に関心を持ちます。当園では月に一度、季節に合わせた各都道府県の郷土料理やご当地グルメを給食として提供しています。

<過去提供した料理>

・岐阜県 「鶏ちゃん焼き」(下味のついた鶏肉と野菜を鉄板やフライパンで焼いて食べる)

・長野県 「ごぼとん丼」(地元のリンゴをえさに育った黒豚と長野県産ゴボウを合わせた丼)

・新潟県 「イタリアン」(ソースで味付けした中華麺にミートソースをかけたもの) 等々

 

【料理づくりとのかかわり】

身近な食材を使って実際に調理をしてみる事により、素材の色、形、香りなどに興味を持つことができます。また、調理器具の使い方を学ぶことで安全で衛生的な使用法が身につきます。友達と協力しながら調理をする楽しみを知り、調理をしている大人への感謝の気持ちも育みます。

今年の3月、札幌市より行事食の提供や食育活動でのクッキングは当面実施中止との連絡があり今年度のクッキングは実施されていませんが、昨年度まではピザづくり、リンゴジャムづくり、うどんづくり、餃子づくりなどを楽しみました。今後クッキングがふたたび出来るようになれば、どんな料理づくりに挑戦するか子ども達の意見も取り入れながら実施していきたいと考えています。